教育とは指し導く

教師の役割とは、様々なことを教え与えてあげることが教師の仕事であるということを教えてくれてるような気がしますね。 子供が出来ないのではなく、教える側がどう導いていくか

以下、産経新聞から引用

「隻腕の剣士」教壇へ 大阪教育大の高宮さん

幼いころに事故で右腕のひじから先を失い、「隻腕の剣士」として活躍する大阪体育大学4年、剣道三段の高宮敏光さん(22)が大阪府教委の教員採用試験に合格、今春、念願の教師としてスタートを切る。これまでに自らが巡り合った指導者たちのように、「子供一人ひとりの良さを引き出せる先生になりたい」と笑顔で話す。


「子供と真剣に向き合う先生に」

 高宮さんは熊本県出身。1歳9カ月のとき、脱穀機に巻き込まれて右腕のひじから先を失った。「物心ついたときには(右)腕がなかった。それが当たり前だったから、特に困った記憶はないです」と言う。

 姉の影響で剣道を始めたのは小学1年生のとき。指導してくれた学校の先生は、高宮さんを特別扱いすることなく、他の子供たちと同じように厳しい稽古(けいこ)を課した。だから、ハンディを感じることもなかった。

 「僕に一番合う構えを教えてくれたのも、この先生です」

 高宮さんの構えは上段。左腕一本で竹刀を頭上に構える。一般的な中段の構えは攻防の変化に対応するのに最も適しているとされるが、竹刀を一度振り上げなければならないため、片手では時間がかかってしまう。上段の構えだと振り下ろすだけでいい。

 「先生は口には出さなかったけれど、今から思えば僕の指導法には悩んだと思う。でも僕の適性をきちんと見抜いてくれたのだと思います」と感謝する。教師という職業を志すきっかけをつくってくれた存在でもあるという。

 その後も出会いには恵まれた。「あんな先生になりたいと思う人がいっぱいいる。僕は本当に運がいいと思います」とほほえむ。

 母校の高校での教育実習で、マット運動の苦手な生徒が高宮さんの指導で上達したときにみせた、はじけるような笑顔が忘れられないという。「教師という仕事の魅力を改めて感じた。僕も剣道を教わったとき、あんな表情をしていたのかな」

 片手で跳び箱を軽々と跳び越えると、生徒らの瞳が輝き、大きな歓声が上がった。「僕の信条は『やってやれないことはない。やらずにできるわけがない』。何事も挑戦せずにできるわけがなく、失敗してもやってみる価値はある。子供たちには、夢をもってほしい。その思いを、僕は口下手なので実践で伝えたい」

 身長158センチ、体重50キロと小柄。もし両腕があったら、剣道をやっていたかどうか分からない。片腕だったから相手より強くなるために工夫し、相手を人一倍見るようになったという。

 「剣道を通して、相手と向き合うことを学んだ。子供たちと真剣に向き合える教師になりたい」と夢を語る高宮さん。間もなく大阪のどこかの小・中学校で、体育教師としてグラウンドに立つ。

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